緑川が所属する草壁隊は、ボーダー内でも極めて個性的な編成を持つトップクラスの部隊だ。特筆すべきは隊長を務める草壁早紀の存在である。オペレーターでありながら部隊を率いる彼女の統率力と、前線で縦横無尽に暴れ回る緑川の機動力は、一見アンバランスに見えて完璧な調和を保っている。
草壁隊の強みは、個々の隊員が高い独立性を保ちながら、オペレーションの指示に対してミリ秒単位で連動できる柔軟性にある。緑川の奔放なアタックは、隊長の正確無比な情報処理と指示があって初めて、暴走ではなく決定打へと昇華する。組織の枠組みに縛られすぎず、それでいてチームの勝利に直結する彼の動きは、草壁隊という特異な環境だからこそ研ぎ澄まされたものと言える。