インフルエンザ脳症は、決して「過去の病気」ではない。暖冬や異常気象が続く近年でも、ウイルスの変異や流行の波は予測不能だ。小児科医は口を揃えて、予防接種の重要性を訴える。
「ワクチンは感染を完全に防ぐものではありませんが、脳症のような重症化のリスクを下げるためには最も有効な手段です」と専門家は指摘する。また、発熱時に以下のような「異常行動」が見られた場合は、一刻を争うサインだ。
- 両親の顔がわからない、いないはずの人が見えると言う
- 意味の通らない言葉を発する、突然怯えだす
- 呼びかけに反応せず、視線が合わない
これらの症状が出た場合、翌朝まで様子を見るのではなく、ただちに救急外来を受診する必要がある。初期対応のスピードが、その後の人生を左右すると言っても過言ではない。