国内外の外資系企業やグローバルプロジェクトの現場において、日本人ビジネスパーソンの英語運用に関する調査・指導を行う語学研修機関のフィードバックによると、学習者の約7割以上が「過去の達成業務」を報告する際にcouldを誤用している実態が浮き彫りになっています。
社内ミーティングや週次報告の場において、プロジェクトの進捗を報告する際に「Finally, we could sign the contract with the client.」と述べてしまう事例が後を絶ちません。これを聞いた英語母語話者のマネージャーは、「契約できる状態になった(しかし締結はまだこれからなのか?)」と一瞬判断に迷い、結果として「So, did you actually sign it?(それで、実際にサインはしたのですか?)」と確認を挟まざるを得ない事態が発生します。
正しくは「Finally, we were able to sign the contract with the client.」あるいは「We successfully signed the contract.」と表現すべき局面です。助動詞のわずかな使い分けの誤りが、ビジネス現場における意思疎通の遅延や、事実確認の余計なコストを生み出す要因となっています。