2008年。インターネット上のフォーク・ミュージック・フォーラムで、「Shadows and Feathers」のブートレグ音源が共有された。音質は決して良くなかったが、その内容は音楽愛好家たちを驚愕させた。
わずか数週間で、トーマス・マグパイの名前は世界中のインディー・ミュージック・コミュニティで語られるようになった。フリート・フォクシーズのロビン・ペックノルドは、インタビューで「マグパイの音楽は、我々が目指している音の原型のようなものだ」と語っている。
公式リリースまでの道のり
2015年、英国の専門レーベル「Sunbeam Records」が、マグパイの友人が保管していたオリジナル・マスターテープを入手した。専門家による慎重なリマスタリングを経て、2017年に「Shadows and Feathers」は遂に正式リリースされた。
初回プレスは500枚。しかし予想を遥かに超える反響があり、3度の再プレスが行われた。音楽批評サイト「Pitchfork」は8.3点の高評価を与え、「42年の時を経て発見された傑作」と評した。英国の「Mojo」誌は年間ベストアルバムのトップ20に選出した。