なぜひつじ雲が現れると天気が崩れると言われるのか。その答えは、低気圧や温暖前線の接近に深く関係している。
日本付近の天気は西から東へと移り変わる。西から湿った空気を伴う温暖前線が近づいてくると、上空の高い場所から順に大気が湿り、最初は高い位置にある巻積雲(うろこ雲)が発生する。前線の接近に伴って湿った層が次第に低い高度へと降りてくると、雲は厚みを増し、中層の高積雲(ひつじ雲)へと姿を変えていくのだ。
2026年最新の気象分析データを見ても、ひつじ雲が空一面を覆ってから半日〜1日(約12〜24時間)以内に雨が降り始める確率はきわめて高い。最初は雲と雲の間に隙間があった青空も、時間の経過とともに全体が灰色の乱層雲へと変化し、しとしととした本格的な雨を降らせる。ひつじ雲の厚みが増し、隙間がなくなっていく様子を観察できれば、雨の到来を時間単位で予測することも決して難しくない。