ランドセルカバー選びで最も頻発するトラブルが「サイズ不適合によるダブつきや隙間」だ。国内シェアを牽引する株式会社セイバンの「天使のはね」シリーズや、株式会社ハシモトが手掛ける「フィットちゃん」は、背カンやヘリの形状に独自の立体裁断を取り入れている。カバー側にもそのカーブに追従する柔軟な立体縫製が求められる。
一方で、伝統的な職人技が光る株式会社土屋鞄製造所などの工房系ランドセルは、かぶせ(蓋部分)の厚みやコバ処理が量産品と異なる。汎用カバーを無理に取り付けると、フチが擦れて革の表面を傷めるリスクすら生じる。ブランドごとの外寸寸法、特にフラップの幅と長さをミリ単位で照合し、専用あるいは伸縮アジャスター付きのモデルを選ぶことが失敗を回避する絶対条件だ。