坂東龍汰を語る上で欠かせないのが、一般的な若手俳優とは一線を画すドラマチックな成育環境です。1997年5月24日にアメリカ・ニューヨークで誕生し、3歳までマンハッタンで過ごしました。
彼の人生観に絶大な影響を与えたのが、破天荒でエネルギッシュな父親の存在です。父親は若い頃、映画監督を志して単身渡米し、現地で歯科技工士の資格を取得して会社を立ち上げたという異色の経歴の持ち主。その後、「自然豊かな環境で子どもを育てたい」という強烈な信念のもと、家族を連れて北海道伊達市大滝区へと移住しました。
北海道の大自然の中で、父親は自らの手で家を建て、やがて本格的なワイン用ブドウの栽培とワイナリー(農園)経営をスタートさせます。何もないところから自らの手で人生を切り拓く父親の背中を見て育った坂東龍汰は、「父は何でも自分で作ってしまうスーパーマンのような存在」と公言して憚りません。
母親は陶芸や絵画などアートに深い造詣を持ち、姉と弟がいる5人家族。雄大な自然と自由な気風に包まれた実家での暮らしが、彼のしなやかな感性と物怖じしない度胸を育む土台となりました。