動機は人それぞれだ。しかし、いくつかの共通点が見えてくる。
まず、圧倒的な「好き」のエネルギー。アニメやゲーム、漫画への愛情が、自分で何かを生み出したいという衝動に変わる。二次創作であれば、原作へのリスペクトと、自分なりの解釈を加えたいという欲求が原動力になる。オリジナル作品であれば、自分の世界観を形にしたいという、純粋な創作欲求だ。
次に、承認欲求とコミュニティへの所属感。同人誌即売会は、自分の作品を直接手に取ってもらい、感想をもらえる貴重な場だ。SNSでの「いいね」とは異なる、生の反応は大きな励みになる。同じ趣味を持つ仲間と出会い、情報交換し、刺激し合う。学校とは別の、自分だけの居場所を見つけることができる。
そして、技術の習得。絵を描く技術、文章を書く技術、デザインやレイアウトの知識、印刷所とのやり取り、在庫管理、会計処理。同人誌制作は、総合的なプロジェクトマネジメントの実践の場でもある。これらのスキルは、将来、クリエイティブ業界を志す学生にとって、貴重なポートフォリオとなる。