「要件だけで失礼します」。チャットツールでこの一言から始まるメッセージが増えた。一見、相手の時間を奪わない配慮に見える。だが、受け取る側は冷たさを感じている。効率を追求するあまり、挨拶や労いの言葉を一切省く姿勢は、現代の職場で最も嫌われる要因の一つだ。
時短ハラスメントに近いこの現象は、特にリモートワーク下で顕著になる。用件だけを弾丸のように投げつけ、相手の状況を顧みない。自分の時間は守るが、他者の感情コストは無視する。こうした「タイパ至上主義者」は、チームの心理的安全性を著しく低下させる元凶として、静かに、しかし確実に煙たがられている。