映画版『ハリー・ポッター』の公開初期、丸顔で少し頼りなげな佇まいを見せていた子役時代のネビル。その役を演じ切ったイギリス出身の俳優マシュー・ルイス(Matthew Lewis)の劇的なビジュアル変化は、世界中のファンの間で「ロングボトム化(Longbottoming=冴えない少年が見違えるような美男子へ成長すること)」というスラングを生み出すほどの社会現象となりました。
このネビルのイケメン化の理由には、映画制作陣による周到な役作り演出と、マシュー本人のストイックな自己変革という二つの決定的な背景があります。シリーズ中盤、マシューが思春期を迎えて急速に長身かつ引き締まった体型へと成長したため、スタッフは原作のイメージを保つ目的で彼にファットスーツ(体型補正パッド)や黄色く歪んだ付け歯、耳を大きく見せるプラスチック片を装着させて撮影を継続していました。最終章『死の秘宝 PART2』の撮影終了に伴いそれらの拘束具を脱ぎ去ったことで、本来の端正な顔立ちが白日の下に晒されたのです。
その後、2015年にイギリスのライフスタイル誌『Attitude』の表紙で鍛え上げられた腹筋と肉体を披露すると、原作者J.K.ローリングが自身の公式SNSでユーモアを交えて驚きを投稿するなど、世界中で大きな話題を呼びました。ネビル・ロングボトムの現在に通じるマシュー・ルイスの足跡を辿ると、英国ドラマ『ハッピー・バレー』や映画『世界一キライなあなたに』、大ヒット作『オール・クリーチャーズ・グレート・アンド・スモール(万物を見つめる獣医)』などへ出演し、演技派俳優としての確固たる地位を築いています。私生活では2018年にアメリカ人女性アンジェラ・ジョーンズ氏と結婚し、公私ともに極めて充実したキャリアを歩んでいます。