近年、日本人出張者や旅行者を狙った悪質な犯罪被害が後を絶ちません。最も典型的な手口が、マッチングアプリや街頭で親しげに近づいてくる美人局(ハニートラップ)や恐喝グループの罠です。
ホテルの部屋に女性を招き入れた直後、警察官を装った共犯者の男たちが乱入し、「買春の現行犯で逮捕する。会社や家族にばらされたくなければ示談金を払え」と脅迫されるケースが目立ちます。被害者は違法行為の後ろめたさから現地の警察に通報できず、数百万円相当の電子送金やクレジットカード決済を強要される被害が後を絶ちません。
仮に本物の公安に摘発された場合、現地日本大使館・領事館へ通知は行われるものの、中国の国内法に基づく行政処分を覆すことは一切できません。勤務先への通報、即時解雇、強制送還といった社会的制裁が待っており、「旅の開放感」や「出来心」の代償としてはあまりにも致命的です。