長年親しまれてきたテレビ放送業の現場で、いま最もダイナミックな実験が繰り広げられている。キー局がしのぎを削るなか、日本テレビ放送網は持ち前の瞬発力と緻密なバラエティ演出を融合させ、視聴者を飽きさせないスピーディな競技企画を連発。一方、TBSテレビは長年培ってきた大型セットのノウハウと人間ドキュメンタリーの手法を掛け合わせ、重厚感あふれる勝負の舞台を創り上げている。
従来のバラエティ番組に見られた「お約束」のリアクションや過度ないじりは、急速に姿を消した。アスリートが競技人生で培った誇りをかけ、タレントが限界を超えてそれに食らいつく。その刹那に生まれる剥き出しの感情こそが、現代の視聴者の心を激しく揺さぶる。笑いと真剣勝負がシームレスに交差する瞬間、スタジオはスタジアムへと変貌を遂げる。