カー用品店やECサイトでは、2,000円前後で「DIY用エバポレーター洗浄スプレー」や「くん煙タイプの消臭缶」が多数販売されています。「自分で施工すれば安上がりではないか」と考える方も多いでしょう。
しかし、DIYによるエアコン内部洗浄には以下のような明確なリスクと限界が存在します。
- 液剤の電装品への飛散リスク:グローブボックス裏には、エアコンコンピューターやブロアモーターなど重要電装品が密集しています。ノズルの差し込み角度を誤ると、薬剤が電子基板にかかりショート・故障を引き起こす危険があります。
- エバポレーターへの命中率:車種ごとにエアコンユニット内部のフィン配置は異なります。専用のスコープ(内視鏡カメラ)や車種別マニュアルを持たずに手探りで噴射しても、大半の薬剤がフィンの手前でドレンパンに落ちてしまい、肝心のカビ発生源に届きません。
- 廃液の詰まりトラブル:薬剤によって浮き上がったホコリの塊がドレンホース(排水管)を詰まらせ、車内フロアに結露水が逆流・浸水するトラブルが後を絶ちません。
数千円の差額を節約するために数万円以上の修理費用を招くリスクを考慮すると、専用治具と施工ノウハウを持つオートバックス等のPITに任せるのが極めて合理的な判断です。