梅雨が明ける初夏から秋にかけても、旧暦に根ざした躍動的な祭礼が続きます。
旧暦5月4日(ユッカヌヒー)にあたる2026年6月18日(木)には、県内各地でハーリー(爬竜船競漕)が開催されます。中でも名高い糸満ハーレー旧暦日程は、平日にあたろうとも決して新暦の週末に延期されることはありません。何百年もの間、旧暦5月4日の潮の満ち引きに合わせて競漕を行うことに信仰上の本質があるからです。
また、かつてのユッカヌヒーでは、年に一度だけ子どもたちに木製の人形や張り子を買い与えるユッカヌヒー玩具市が首里や那覇の辻で盛大に開かれていました。現代では玩具の多様化によりその形を変えつつありますが、地域の伝統工芸展や子どもの健やかな成長を祝う催事として各地に息づいています。
さらに秋が深まる旧暦8月15日(満月)には、中秋の名月を愛でる「十五夜」が訪れます。2026年9月25日(金)の夜、家庭の仏壇やヒヌカンに供えられるのが、小豆をびっしりと表面にまぶした伝統の餅「フチャギ」です。この十五夜フチャギ行事経緯には、潰さない豆をそのまま使うことで「子宝に恵まれるように」、そして小豆の赤い色で「魔を祓う」という切実な農耕儀礼と豊作祈願の祈りが込められています。