ハライチの真骨頂を語る上で避けて通れないのが、相方・澤部佑との唯一無二のパートナーシップです。二人は埼玉県上尾市出身で、幼稚園時代からの幼馴染。上尾市立向原小学校、上尾中学校を経て、高校こそ別々の進路(岩井は埼玉県立伊奈学園総合高校へ進学)を選んだものの、お笑いへの情熱を共有し続けてワタナベコメディスクールへ一期生として入学しました。
結成直後に開発した「ノリボケ漫才」で一躍脚光を浴びた後、澤部が持ち前の愛嬌と適応力でバラエティ番組を席巻する一方、岩井はテレビの様式美に反発し、自らの牙を研ぎ続けました。一時は解散の危機さえ囁かれた二人の関係ですが、互いに異なる武器を磨き上げた結果、現在のバランスは芸能界屈指の強度を誇っています。
フジテレビの昼生放送『ぽかぽか』において、澤部が番組の全体進行を安定させゲストを包み込む「陽」の役割を果たすのに対し、岩井はゲストの内面へ容赦なく切り込む「陰の観察眼」を担当しています。媚びない、無理に笑わない、おかしなことには首を傾げるという岩井のリアクションは、テレビ的な欺瞞に飽きた視聴者層から「最も信頼できる生放送のアンカー」として高い支持を獲得しました。結婚発表時にも、誰よりも早く岩井の人間性を熟知していた澤部がラジオで真っ直ぐな祝福とツッコミを入れたことで、コンビの絆の深さが改めてファンに安心感を与えました。