傘寿を超えた今、小野寺昭の健康状態や暮らしぶりに注目が集まるのは自然なことだろう。一部でささやかれた体調不安説をよそに、日々の生活リズムを崩さず、驚くほど軽やかな身のこなしを保ち続けている。無理なトレーニングを課すのではなく、毎朝の散歩と丁寧なストレッチ、そして何より「声を出すこと」を日課にしているという。背筋をすっと伸ばして歩くその姿は、往年のスマートな殿下そのものだ。
近年はテレビへの露出を厳選しつつも、単発ドラマの特別出演やナレーション、トークイベントなどで健在ぶりを示している。マイクの前に立った瞬間に響く艶のある低音ボイスは、まったく衰えを知らない。「年齢相応の役柄を、嘘をつかずに演じたい」。派手な自己主張を好まず、静かに表現と向き合い続ける孤高のスタンスこそが、いまなお多くのオファーを引き寄せる理由である。