ネット上で騒がれるセンセーショナルな言説の一方で、置き去りにされたのは一般の島民生活でした。長年続いた政争に対し、地元住民からは疲弊と諦めの声が漏れ聞こえてきます。
「町議会の様子がネットで晒されるたびに、島外の知人から心配されて肩身が狭い」「誰が正しいか以前に、税金を使って裁判を繰り返す姿を見せられるのが一番辛い」といった声は、過疎化や医療・交通インフラの維持に切実な悩みを抱える生活者の本音と言えます。
観光振興や移住者誘致に力を入れようとする若い世代からは、「過去の確執に縛られた政治対立こそが町の一番の足かせになっている」という指摘も根強く、古い政治構造からの脱却を求める機運が年々高まっていきました。