この言葉を沖縄中に響き渡らせ、人々の心の灯火としたのが、昭和の沖縄民謡を代表する名曲「ひやみかち節」だ。太平洋戦争によって焦土と化した沖縄で、作詞を手がけた比嘉康勝らは、絶望に打ちひしがれる同胞を奮い立たせるためにこの歌を生み出した。
「名に立ちたる沖縄、宝島であい、我ったー沖縄、ひやみかち起き上がら」——名高い沖縄は宝の島であり、私たち沖縄県民はエイッと立ち上がるのだと歌う歌詞は、家や家族を失った人々の胸に深く刺さった。軽快かつ力強いテンポの曲調は、復興への情熱そのものであり、沖縄民謡の枠を超えて奇跡の復興を支えるアンセムとなったのだ。