事件の舞台となったのは、東京都港区にある六本木ヒルズレジデンスB棟の一室でした。この部屋は押尾氏自身の名義ではなく、知人である大手下着通販会社社長が所有していた部屋を借り受けていた場所でした。
2009年8月2日午後、押尾氏は銀座の高級クラブに勤務していた女性(当時30歳)とこの部屋で合流。2人は合成麻薬であるMDMA(通称エクスタシー)を摂取しました。夕方頃、女性の体調が急変し、痙攣や意識混濁などの重篤な中毒症状が現れ始めます。
しかし、押尾氏は直ちに119番通報を行いませんでした。自身の薬物使用や現場にいた事実が公になることを恐れ、知人マネージャーや関係者に電話で連絡を取り、現場への呼び出しを試みるなど対応が大幅に遅れました。救急隊が駆けつけた時には、女性はすでに心肺停止状態となっており、現場で死亡が確認されました。押尾氏は警察や救急が到着する前に部屋を立ち去っており、翌8月3日に麻薬取締法違反(使用)容疑で警視庁に逮捕されました。