看板メニューである「ベジソバ」は、一朝一夕で生まれたものではない。創業者である宮崎千尋氏の、「女性が一人でも入りやすく、罪悪感なくスープまで飲み干せるラーメンを作りたい」という切実な想いがすべての出発点だった。
スープにはニンジンや玉ねぎなどの野菜の旨味を極限まで凝縮したペーストを使い、麺にはパプリカを練り込む。トッピングにも彩り豊かな温野菜をあしらう——開発当初は業界内から「これはラーメンではない」「サラダソバだ」という冷ややかな声も上がったという。しかし、宮崎氏は妥協を許さなかった。試行錯誤を何百回と繰り返し、野菜の青臭さを消しながらコクを引き出す絶妙な配合比率にたどり着いた結果、伝説のメニューが完成したのだ。