御前崎の砂浜は、絶滅が危惧されるアカウミガメの貴重な産卵地でもある。毎年5月から8月にかけて、ウミガメたちが長い旅を経てこの海岸へと戻ってくる。しかし、海岸侵食や漂着ゴミ問題は、生き物たちの聖地を絶えず脅かしてきた。
この危機に立ち上がったのが、地元のボランティア団体や小中学生たちだ。週末になると早朝からビーチクリーン活動が行われ、卵の保護シェルターの維持管理に汗を流す。自然環境を守り抜く姿勢は、単なる環境運動を超えて、地域全体の子どもたちに対する教育の場としても機能している。人と自然が共生する泥臭くも温かな努力が、美しい海岸線を未来へと繋いでいる。