「不死身の杉元」と称される過酷な戦闘を生き抜いた軍人を体現するため、山﨑賢人は数ヶ月に及ぶハードなトレーニングと増量に取り組み、骨太なフレームを作り上げた。その鬼迫は撮影現場でも語り草となっており、雪原での激しいアクションシーンでは吹き替えなしの熱演を披露しているという。一方、アイヌの少女・アシリパを演じる山田杏奈も、凛とした佇まいと深みのある眼差しでキャラクターに命を吹き込んだ。弓の扱い方やアイヌ語の発音指導を受け、役に寄り添う徹底した準備が行われた。
脇を固める追加キャスト陣も一癖も二癖もある人物ばかりだ。新選組副長・土方歳三役の舘ひろしや、第七師団を率いる鶴見中尉役の玉木宏など、ベテラン勢の圧倒的な存在感が作品の重厚感を担保する。彼らが繰り広げる生の演技のぶつかり合いは、原作ファンのみならず映画ファンの期待を大きく上回る完成度を見せている。