南三陸ホテル観洋を象徴する取り組みとして、絶対に外せないのが毎朝運行されている「語り部バスツアー」だ。同館のスタッフ自身が語り部となり、バスに乗って被災現場や復興の歩みを巡りながら、当時の実体験や防災への切実な思いを直接参加者に語りかける。
単なる観光案内ではない。生きることの価値や家族の大切さ、そして防災意識の真髄を訴えかけるその熱量に、涙を流し深く頷く乗客の姿が後を絶たない。近年では海外からのインバウンド客や教育旅行の利用も急増しており、Netflixなどを通じて世界中に拡散された復興のストーリーと相まって、世界基準の「ダークツーリズム・ソーシャルツーリズム」のモデルケースとして高く評価されている。