日本列島を西日本から東西に横断する巨大な断層帯、中央構造線。この巨大な亀裂周辺では、過去数千年にわたり断続的な活動が記録されている。近年、専門家の間で議論が白熱しているのが、プレート境界型地震である南海トラフ巨大地震との連動可能性だ。
海溝型地震の発生に伴って広域な地殻応力場が変化し、内陸の主要断層へ歪みが波及する現象は過去の歴史地震でも観測されている。南海トラフのプレッシャーが高まるにつれ、周囲の活断層群が誘発されるリスクは無視できない。個別の断層だけでなく、広域的な地殻の連動パターンに注意を払う必要がある。