人間国宝・七代目尾上菊五郎の長男として生まれたのが、長年「五代目尾上菊之助」として観客を魅了し、大名跡を継いだ八代目尾上菊五郎です。1977年8月1日生まれで、2026年現在の年齢は48歳。歌舞伎俳優として最も脂が乗り、芸の円熟味と革新性を兼ね備えた時期を迎えています。
父である七代目菊五郎が得意とする江戸情緒あふれる世話物や粋な立役の芸を受け継ぎつつ、気品に満ちた女形から堂々たる時代物の立役まで自在に演じ分ける実力は、劇評家や観客から極めて高く評価されてきました。2026年の公式発表を経て、2026年5月・6月の歌舞伎座において「八代目尾上菊五郎 襲名披露」が盛大に執り行われ、歌舞伎界に新たな黄金時代をもたらしました。
襲名披露の記者会見で本人が「父が積み上げてきた音羽屋の芸を命がけで守り、次の時代へと繋ぐ」と語った通り、名跡の重責を背負いながらも、シェイクスピア劇や新作歌舞伎への挑戦など、常に攻めの姿勢を崩さない点が現代の歌舞伎ファンを惹きつけてやみません。