ドラマチックなストーリーテリングで独自路線をひた走るのが、「よだかのレコード」が手がける公演群だ。彼らの作品は単に暗号を解くだけにとどまらず、プレイヤー自身が物語の登場人物として倫理的な決断を迫られるような、深い情緒的体験を提供する。
さらに現在、演劇とゲームが融合したイマーシブシアター(没入型演劇)の要素を取り入れた公演が急増中だ。部屋に配置されたキャストの表情、ふと漏らした一言に重大なヒントが隠されていることも珍しくない。「観客」ではなく「当事者」として空間に立ち会う感覚は、一度味わえば抜け出せない魔力を持っている。