チケット発券時に「3階席」の文字を見て、「舞台が見えないのでは?」と不安になる方は少なくありません。結論から言えば、舞台全体を見下ろす視野そのものは非常に良好ですが、特有の構造によるデメリットが存在します。
松竹座の3階席は前の座席との高低差がかなり急な階段状になっており、前の人の頭で舞台中央が完全に隠れるといったトラブルは起きにくい設計です。しかし、その強い傾斜ゆえに「役者が真下に見える」「高所恐怖症だと足元がやや怖い」という感覚を抱きやすい傾向があります。
また、最前列付近に設置されている安全用の落下防止手すりが、着席時の視界と本舞台の前方・花道スッポン付近に重なるケースがあります。座高や姿勢によっては手すりが目線に入り込むため、これが「見えにくい」という噂の大きな要因です。役者の表情を克明に追うには肉眼では限界があるため、後述する適切な倍率の双眼鏡を持参することが快適な観劇の必須条件となります。