霞ヶ浦国際ゴルフコースの難易度を語る上で外せないのが、「フラット=簡単」というゴルファーの心理的バイアスを逆手に取った巧みな設計です。視覚的な圧迫感が少ないため、ティイングエリアに立つとティーショットでつい大振りをしがちですが、ここに最大の罠が潜んでいます。
フェアウェイをセパレートする鬱蒼とした木々は歴史を重ねて太く育っており、わずかに左右へ曲げただけでスタイミー(木が障害物となってピンを直接狙えない状態)に陥ります。無理にピン方向を狙おうとすれば枝に弾かれ、さらなるトラブルを招く構造です。現場でプレーしたシングルプレーヤーが「このコースはドライバーの飛距離よりも、150〜180ヤードを確実に狙った方向へ打てるフェアウェイキープ率がすべて」と証言するように、横幅のターゲットゾーンは決して広くありません。
さらに難度を引き上げているのが、日本の伝統的な2グリーンシステムと砲台形状です。グリーン面が比較的小さいため、アイアンショットの縦距離とスピンコントロールが合わなければ容易にこぼれます。グリーン周りには深くアゴの高いバンカーが口を開けており、一度入れるとパーセーブは至難の業です。傾斜自体は極端な三段グリーンのような派手さはないものの、芝目の影響や微妙なアンジュレーションが効いており、見た目以上にカップインまでのタッチが合いにくい特徴を持っています。