多汗症は、医療機関(主に皮膚科や形成外科)で適切な診断を受けることで、日常生活に支障のないレベルまでコントロール可能です。日本皮膚科学会のガイドラインに基づき、重症度(HDSSスコア)に応じた治療ステップが確立されています。
【ステップ1:外用薬治療(保険適用)】
まずは保険適用が認められている外用抗コリン薬からスタートします。3割負担の場合、1本(または1箱)あたり数千円程度で処方を受けられるため、経済的負担を最小限に抑えながら治療を継続できます。
ステップ2:塩化アルミニウム外用・イオントフォレーシス
外用薬で効果が不十分な場合や足の裏の汗には、汗腺の出口を塞ぐ塩化アルミニウム液や、微弱な電流を流した水に手足を浸すイオントフォレーシス治療が組み合わされます。
ステップ3:ボトックス注射・機器治療
重症の脇汗に対してはボトックス注射の保険適用が検討されます。また、自由診療領域ではマイクロ波で汗腺を熱破壊するミラドライなどの機器治療も選択肢に入ります。
自分自身の症状がどのレベルにあるのかを専門医と正しく見極め、無理のないアプローチを選択することが、克服への確実なステップです。