市松模様のモダンさは、現代の空間デザインやライフスタイルの中でも異彩を放つ。建築史を振り返れば、京都の桂離宮にある「松琴亭」の藍と白の市松模様の襖(ふすま)など、江戸初期からすでにアバンギャルドなインテリアとして活用されていた。
和モダン建築と畳のイノベーション
現代住宅においては、縁(へり)のない半畳サイズの畳を井桁状(目を交互)に敷き詰める「市松敷き」が人気を博している。光の差し込む角度によって色の濃淡が生まれ、単色の畳でありながら美しい格子模様が浮き上がる。
西洋ブランドとの親和性
市松模様の幾何学構造は、西洋のダミエ柄(ルイ・ヴィトン)やブロックチェックとも共鳴する。国境や時代を超えて人間が美しいと感じる普遍的なフレームワークが、そこには存在する。