戦闘描写において最大の焦点となるのが、シモ・ヘイヘの神器錬成(ヴェルンド)の仕様と、彼自身の固有能力です。神の肉体を貫くためには戦乙女(ワルキューレ)との合身が不可欠ですが、銃火器を主武器とする闘士の場合、その構造にはいくつかの興味深いパターンが考えられます。
史実においてシモ・ヘイヘは、ソ連兵から恐れられた狙撃銃「モシン・ナガンM28(通称:Pystykorva / スピッツ)」を愛用し、太陽光の反射で位置が露呈することを防ぐためスコープ(光学照準器)を一切使わず、アイアンサイト(開放型照準器)のみで500名以上の敵を狙撃しました。この「機械に頼らない超人的な空間把握と肉体感覚」が、作中でも特殊能力として昇華される可能性は極めて高いと言えます。
神器錬成の具体的な形態としては、以下の3つの仮説が有力視されています。
- 仮説1:狙撃銃そのものの神器化
銃身が神器となり、放たれるすべての銃弾に神を滅する威力が宿るオーソドックスかつ強力な形態。弾数制限というスナイパー特有のサスペンスを生み出します。 - 仮説2:弾丸無限生成、または環境同化能力の付与
戦乙女の魂が銃弾そのものを生成し、あるいはシモ・ヘイヘの周囲の雪や大気を神器化して絶対的な隠蔽空間(カモフラージュ)を構築する能力。 - 仮説3:傍らに佇む「犬」との複合錬成
先行公開デザインで描かれた猟犬(フィンランド・スピッツ)が、単なるペットではなく観測手(スポッター)として機能し、戦乙女の化身、あるいは索敵・弾道補正を担う特殊ユニットとして共闘するギミック。
特に「犬」の存在は、これまでの単独戦闘が基本だった人類側闘士の中で際立った異彩を放っています。狙撃手とスポッターのコンビネーションが神を翻弄する構図が描かれれば、バトル漫画史上に残る斬新な名勝負となるでしょう。