KKKのビジュアルとして世界中に強い恐怖を植え付けたのが、全身を覆う白いローブと先端の尖った円錐形のフード(三角頭巾)です。このクー・クラックス・クランが白装束を着る理由には、心理戦を意識した明確な意図がありました。
最大の目的は、「南北戦争で死んだ南軍兵士の亡霊」を装うことでした。当時、解放されたばかりのアフリカ系アメリカ人たちに対し、深夜に白い衣装をまとって馬に乗り突如現れることで、「墓場から復讐のために蘇った幽霊」に見せかけ、心理的なパニックと恐怖を植え付けようとしたのです。
もう一つの実利的な理由は「完全な匿名性の確保」です。顔をすっぽりと覆うマスクは、昼間は町の名士や警察官、裁判官として暮らすメンバーの正体を隠すために不可欠でした。身元を隠したまま夜間にリンチや放火などの凶行に及ぶことで、法的な追及を逃れつつ地域社会を恐怖支配するシステムを作り上げたのです。