若者文化や消費トレンドの分析で知られるマーケティングアナリストの原田曜平氏は、この現状を次のように分析する。「シールは単なる文房具ではなく、現代の若者における『推し活』の最も手軽で強力なコミュニケーションツールだ」。
原田氏によると、スマートフォンのケースの裏に推しのシールを挟むカルチャーは完全に定着しており、自分らしさを表現する「アイデンティティの象徴」になっているという。「一時のバブル的なまとめ買い期が過ぎ、自分に必要な分だけを大切に買い求める『選別的推し活』へと移行した。これはブームの終焉ではなく、消費の深化と見るべきだ」と原田氏は指摘する。