関口知宏さんを取り巻く家族構成は、昭和・平成のエンターテインメント史そのものと言っても過言ではありません。
父は『サンデーモーニング』や『クイズ100人に聞きました』などで一時代を築いた司会者・俳優の関口宏さん。母は名曲「アカシアの雨がやむとき」「東京ブルース」で知られる伝説的歌手の西田佐知子さんです。さらに祖父は、戦前・戦後の松竹大船調を支えた映画界の大スタァ・佐野周二さんであり、芸能界屈指の名門一家の一人息子として育ちました。
世間では「偉大な父の敷いたレールに乗ったのではないか」「確執があるのではないか」といった憶測が飛び交うこともありました。しかし、関係者の証言や本人の手記から浮かび上がる親子関係の真実は、互いの独立性を尊重し合う成熟した大人の関係です。
父・関口宏さんは、息子に対して芸能界入りを強要することは一切なく、むしろ知宏さんが独自の鉄道旅や音楽活動へ進出することを温かく見守っていました。知宏さん自身も、父のネームバリューに依存することなく、泥臭い長期ロケや創作活動を通じて自らの居場所を切り拓いてきました。母・西田佐知子さんの深い愛情を受けつつ、一人息子としての責任と自立のバランスを見事に保ってきた家庭環境が窺えます。