村田琳が世間にその名を知らしめた最大のきっかけは、TBS系の日曜劇場『ノーサイド・ゲーム』への出演だった。ラグビーチームの部員役を全身全霊で熱演し、新人離れした演技力で一躍脚光を浴びる。母が著名な政治家であるという事実を吹き飛ばすほどの存在感を示し、俳優としての将来を期待する声が一気に高まった。
当時の取材において、彼は母の知名度に頼ることなく、一人の表現者として評価されたいという強い意志を覗かせていた。テレビ画面で見せる爽やかな笑顔の裏には、大物政治家の子供という逃れられない重圧を跳ね返そうとする覚悟が滲み出ていた。