2026年の最新決算データを紐解くと、株式会社きちりホールディングスが描いてきた長期戦略が見事なまでに結実しつつあることがわかる。コロナ禍以降、壊滅的な打撃を受けた外食産業において、同社が他社と決定的な一線を画した理由は「居酒屋・ダイニングレストラン」の単なる店舗数拡大に頼らなかった点にある。
自社店舗の収益性を高めるだけでなく、店舗運営に必要なシステム、人財育成、サプライチェーンのノウハウをモジュール化。これを「外食プラットフォーム」としてパッケージ化し、外部の飲食事業者や異業種参入企業に提供する収益モデルを確立した。直近の決算数字を見ても、不採算店舗の整理を一巡させた上で、プラットフォーム提供に伴うロイヤリティやコンサルティング収入が営業利益率を押し上げる構図が鮮明になっている。