ビジュアル表現の深化と完全に呼応しているのが、ソロプロジェクト「CENT」としての音楽的挑戦だ。自らペンを執り、日常の機微や葛藤を紡ぐその楽曲群は、煌びやかな記号にあふれた現代のJ-POPシーンにおいて、手触りのある温もりを放っている。
「歌うことと、写真の前に立つことは、私の中では完全に地続きなんです」と彼女は言う。CENTとしてメロディに乗せる言葉の生々しさが、そのままファインダーの前で見せる身体言語へと変換される。音楽で感情を耕しているからこそ、静止画の一瞬にもストーリーが宿る。彼女の音楽とビジュアルは、互いを照らし合う双生児のような関係にある。