ヤマハやカワイ、ローランドといった世界的楽器メーカーが創業した地である浜松。この街のカフェカルチャーを語る上で欠かせないのが「音」への並々ならぬこだわりだ。
街中や郊外のカフェを訪れると、多くの店で目に入るのは巨大なビンテージスピーカーや、真空管アンプから流れる心地よいジャズやアンビエントミュージック。音響設計家が手がけた音響空間で、豆の焙煎度合いに合わせた音楽がプレイリストとして選曲されている店舗もある。耳を通り抜ける音が、コーヒーのフルーティーな酸味や深みのある苦味を一層際立たせる。五感すべてを刺激するような体験は、まさに音楽と食文化が深く結びついた浜松ならではの真骨頂だ。