府中郷土の森の代名詞とも言えるのが、広大な敷地を彩る二大フラワーイベントです。取材班が過去数年間の開花推移と現地の育成担当者の知見を集約したところ、花ごとのピークと鑑賞のベストタイミングには明確な法則が存在します。
早春を告げる「梅まつり」の見頃(2月上旬〜3月上旬)
園内には「八重寒紅」などの早咲きから、「白加賀」「豊後」といった中咲き・遅咲きまで約60種類が植樹されています。単一品種ではないため、見頃の期間が約1か月間にわたって段階的に続くのが大きな強みです。全体としての最盛期は例年2月中旬から2月下旬。復元された茅葺き屋根の農家や旧府中町役場の洋風建築を借景に、梅の花をフレームに収めるアングルは写真愛好家にとって至高の構図です。
初夏を彩る「あじさいまつり」の開花状況(6月上旬〜7月上旬)
梅雨の季節を迎えると、約1万株のアジサイが園路沿いや水車小屋周辺を彩ります。セイヨウアジサイ、ガクアジサイ、そして純白の「アナベル」が織りなすグラデーションは圧巻のひと言。開花状況は例年6月初旬から色づき始め、6月中旬から下旬にかけて満開のピークを迎えます。雨の日こそ花弁の水滴が美しく輝き、晴天時よりも混雑が緩和されるため、あえて小雨の降る平日を狙うのが玄人筋の鉄則です。
開花状況は天候によって前後に1週間ほど変動します。訪問前には、指定管理者である公益財団法人府中文化振興財団の公式サイトで連日更新されている「季節の花ごよみ」を確認するのが最も確実な自衛策となります。