「チラシの裏を読む」——そう語るのは、長年食材の流通を取材してきたベテラン記者だ。産直マーケットで本当の掘り出し物を手に入れるには、単に価格の数字だけを見るのではなく、掲載された写真や出荷者の名前に注目する必要がある。
特に狙い目となるのが、農家が早朝に収穫してそのまま店舗に運び込む「朝採れ便」の限定セールだ。スーパーなどの一般的な流通ルートでは、収穫から店頭に並ぶまで1〜2日を要することも珍しくない。しかし、産地直送の特売品なら、わずか数時間前に畑にあった野菜が並ぶ。チラシに「11時入荷予定」や「数量限定・農家直接持ち込み」といった文言があれば、それこそが最高の買い時を示している。
さらに、少し形が歪んでいたりサイズが規格外だったりする「訳あり品」の出品情報も見逃せない。味覚や栄養価は特級品と何ら変わりないにもかかわらず、価格は市場の半値近くまで下がる。こうした限定セールの入荷タイミングを事前に把握し、店舗の開店直後ではなく「入荷直後の時間帯」を狙って足を運ぶことこそ、プロが実践する最強の得する裏ワザなのだ。