編集部が入手した複数の検体を比較したところ、外箱から本体チューブに至るまで、いくつかの決定的な差異が浮き彫りになった。特に見分けるべき急所となるのが「チューブ先端のノズル形状」と「外箱底面のロット印字」だ。
正規品、とりわけ空気に触れると酸化しやすい成分を守る「メラノCC 薬用しみ集中対策 プレミアム美容液」などのチューブには、一滴ずつ精密に押し出せるロート製薬独自の極細密閉ノズルが採用されている。開口部は極めて小さく、プラスチックの成形にもバリや歪みは一切ない。対して偽物は、ノズルの先端穴が明らかに大きく、接着面が雑に処理されているケースが目立つ。キャップを外した瞬間、ノズルの長さや穴の太さに違和感を覚えたら警戒が必要だ。
外箱の印刷精度も見逃せないポイントである。本物のパッケージはブランドロゴのグラデーションが滑らかで、文字のエッジが鮮明に立ち上がっている。一方、偽物はスキャンデータをそのまま流用したかのように文字の輪郭がわずかに滲み、黄色や銀色の発色がくすんでいる。底面に印字された製造番号(ロット番号)も、本物は均一なドットフォントでしっかりと刻印されているのに対し、偽物はフォントの太さが不揃いだったり、爪で擦るとインクが簡単に剥がれ落ちたりする粗雑さが確認された。
さらに、テクスチャーと香りは最大の判別基準となる。本物は肌に乗せるとオイルのようなコクがありつつ、肌になじむとサラリとした質感に変化し、ほのかな柑橘系の香りが漂う。偽物はまるで水のようにシャバシャバしているか、逆にベタつきが異常に強く、鼻を突くようなアルコール臭や工業用洗剤のような異臭が鼻をつく。顔につける前に、必ず手の甲などで色と匂いを確認する習慣が身を守る第一歩となる。