進化を止めない麺屋はなびのカウンターでは、通たちだけが知る注文の黄金律が存在する。定番の「元祖台湾まぜそば」はもちろん、時代の嗜好に合わせてブラッシュアップされた最新の限定麺やバリエーション展開からも目が離せない。
濃厚な旨味を極限まで引き出すトッピングの筆頭が「ド肉」と「ネギ増し」のコンビネーションだ。分厚く柔らかな豚バラ肉ブロックが加わることで、辛味の奥にある肉本来の甘みが爆発する。さらに刻みネギの清涼感が全体をまとめ上げ、重厚でありながら箸を止めさせない絶妙なバランスを構築する。
知る人ぞ知る裏技として定着しているのが、卓上に用意された「昆布酢」の投入タイミングだ。最初から回しかけるのは無作法。まずはそのまま天地返しで底から豪快にかき混ぜ、麺の3分の2を食べ進めたところで、昆布酢をふた回し投入する。酸味が動物系アブラを瞬時に軽快な旨味へと変貌させ、味わいの輪郭を鮮烈に際立たせる。