学校の銅像は、子どもたちの間で語り継がれる「学校の七不思議(学校の怪談)」の主役としても定着しています。「夜中になると校庭を走り回る」「背負っている薪の重さに耐えかねて本をめくる」といった噂は、世代を超えて共有されてきました。
怪談の題材になりやすかった理由には、像が持つ独特のリアリティがあります。昼間は静止している精巧な人間型の彫刻が、夜の静寂や月明かりの中で陰影を帯びると、あたかも今にも動き出しそうな不気味さを醸し出します。また、金次郎像が「歩行中の一瞬を切り取ったポーズ」であったことも、子どもたちの想像力を掻き立て、「誰も見ていない時間に歩みを進めているのではないか」という都市伝説を生み出す土壌となりました。