この空前絶後のプロジェクトを影で支えたのが、映画やテレビCMの特殊造形で国内トップクラスの実績を誇る株式会社ゼペットである。同社は親会社である株式会社ブラストの傘下にあり、代表を務める岡部淳氏の指揮のもと、数々の超リアルな動物着ぐるみや特殊スーツを世に送り出してきた。
トコ氏が要望したモデルは、フサフサとした豊かな毛並みと凛とした表情が特徴の「ラフ・コリー」。実物の犬の骨格標本や写真をあらゆる角度から解析し、着用者の体型を感じさせないシルエットを作り上げる作業は難航を極めた。岡部淳代表率いる造形チームは、特注の人工毛皮を一本一本手作業で植え込み、光の当たり方で毛並みが自然に変色する効果まで計算し尽くした。
完成までに要した期間は約40日。商業用の着ぐるみ製作で培われた職人技と最新の3Dデジタル造形技術が融合した結果、世界中を驚愕させる伝説のリアルスーツが誕生したのだ。