ネット上のコミュニティで定期的に巻き起こる「にゃんこ大戦争のイラストを描いている神絵師は誰なのか?」という議論。結論から明かせば、ポノス公式イラストの制作は、外部の有名イラストレーターへの単発委託ではなく、ポノス社内の専属アートディレクターおよびキャラクターデザイナー陣が中核を担っています。業界関係者や過去の開発者インタビューの証言を総合すると、特定の個人の作家性を前面に出すのではなく、「にゃんこらしさ」という厳格なスタイルガイドを共有するスタジオ体制が敷かれています。
初期の『にゃんこ大戦争』は、無駄を極限まで削ぎ落とした白黒のベタ塗りと、味わい深い手描き感のある輪郭線が特徴でした。しかし、ゲームの拡張に伴い登場した「超激レア」や「伝説レア」、さらに「極ネコ祭」「超ネコ祭」の限定キャラクター(漆黒の魔女ダークキャスリィや幼獣ガオ、運命の子フォノウなど)では、コンシューマー向けハイエンドRPGにも引けを取らない超絶技巧の陰影処理とエフェクト作画が導入されています。
この「落差(ギャップ)」こそが、プレイヤーを虜にする最大の仕掛けです。画面上で脱力系の基本ネコと、圧倒的画力で描かれた神話級の巨大ユニットが同じ戦場に並び立つシュールレアリスム。この視覚的コントラストを破綻させずに調和させる高度なアートディレクションこそが、神絵師集団と称賛されるポノス開発陣の真骨頂です。