「Cosazi」という印象的な名称。その由来は料理の計量で使われる「小さじ」にある。ほんの数グラム、わずか数ミリリットルの違いが、料理の味わいを劇的に変えてしまうように、コーヒーの焙煎や抽出においても微細な数値の調整がすべてを左右する。この極めて繊細な職人意識こそが、同店のアイデンティティだ。
大量生産される商業コーヒーとは一線を画す。一ハゼ(熱分解による豆の爆ぜ)の微かな音を聞き逃さず、焙煎機内の温度上昇率(ROR: Rate of Rise)を秒単位でコントロールする。そのストイックな姿勢から生まれる1杯は、日常の何気ない時間に深みを与える。