BTSの着用アイテムが絶大な価値を持つ一方で、過熱する人気ゆえにセンシティブな問題へと発展し、出品が直前で取り消された事例もあります。それが2026年4月に韓国の「マイアートオークション」で起きた、ジミン着用の改良韓服(ハンボク)出品中止騒動です。
出品予定だったのは、デザイナーのキム・リウル氏が手掛け、米NBC『ザ・トゥナイト・ショー』の景福宮・勤政殿前での伝説的パフォーマンス時にジミンが着用した衣装でした。開始価格は約500万ウォン(約48万円)と設定され、伝統衣装の美しさを世界に広めた名品として大きな注目を集めました。
しかし、「パフォーマンス後に洗濯をせず、当時の着用感を残したまま出品される」といった報道が過度な話題を呼んだことや、アーティストの肖像やイメージを利用した商業的プロモーションに対するファンの懸念、さらに作家側にかかる精神的・社会的プレッシャーが限界に達したことから、デザイナー側が出品を辞退。オークションは開始直前に急遽白紙撤回されました。この出来事は、世界的スターの私物や衣装をオークションにかける際の倫理的配慮や権利関係の難しさを浮き彫りにする契機となりました。