彼の原点を語るうえで外せないのが、演劇ユニット「TEAM NACS」の存在だ。北海道の学生時代に結成されたこのグループは、今や日本全国でチケット争奪戦が起きる屈指の演劇集団へと成長を遂げた。
CREATIVE OFFICE CUEとアミューズの強固なタッグのもと、メンバーは個々が主役級の俳優として第一線を走り続けている。大泉洋が持ち前の求心力でエンタメ界を牽引し、安田顕が怪異とも言える凄みのある演技でスクリーンを支配するなか、戸次は愚直なまでの情熱と緻密な芝居心でグループの背骨を支えてきた。
「5人で集まると、一瞬であの頃の空気に戻る」と関係者が語るように、それぞれの現場で得た知見や刺激を持ち寄り、舞台上でぶつけ合う関係性は今も変わらない。互いの活躍を誰よりも意識し、誰よりも信頼しているからこそ、個々の活動にも決して妥協がない。