発端は、ユーザーによる何気ない日常の投稿だった。X(旧Twitter)やInstagramで「サブレにヨーグルトを挟んで一晩置くだけで奇跡が起きる」という写真付きのポストが拡散されると、瞬く間に数万件のいいねを勝ち取った。投稿された断面画像は、まるでじっくり焼き上げたベイクドケーキやしっとり濃厚なレアチーズケーキそのものだ。
日本最大級の料理レシピサービスであるクックパッドでも関連検索数が激増。長年愛され続けるロングセラー菓子を手掛ける日清シスコ株式会社の「ココナッツサブレ」が、単なるおやつを超えた「手作りスイーツの優秀なベース素材」として再評価されている。ビスケットがヨーグルトの水分(ホエイ)をゆっくりと吸収し、サクサクだった生地がしっとりとしたスポンジケーキのような食感へ変化する科学的な面白さも、ヒットを後押しした大きな要因だ。