スタミナ苑の代名詞といえば、予約を一切受け付けない完全先着順の行列スタイルだ。週末ともなれば、猛暑や極寒のなかでも2時間から3時間以上並ぶことが当たり前となっている。この「過酷な待ち時間」こそが、味の評価を極端に押し下げる最大のトラップになっていると専門家は指摘する。
心理学でいう「期待値のインフレ」である。数時間も過酷な環境で耐え抜いた客は、無意識のうちに「人生最高の肉体験」を要求してしまう。その結果、目の前に出された肉がどれほど上質であっても、「そこまでの感動ではなかった」「普通に美味しい程度なら、この苦行に見合わない」という失望に変わり、最終的に「まずい」という極端な言葉に置き換わってしまうのだ。